Tokyo Modulation Brain Institute (TMBI) は、脳の働きとその驚異的な可能性を探求し、理解を深めることを使命としています。当研究所は、日本国内外から集まった多分野の専門家によって支えられており、特に神経科学やバイオメディカル工学、人工知能 (AI) などの分野において最先端の研究を行っています。私たちの目標は、脳の複雑なメカニズムを解明し、人間の健康と生活の質を向上させるための革新的なソリューションを開発することです。
Tokyo Modulation Brain Institute では、最新の神経イメージング技術を用いた脳の機能解析から、脳-機械インターフェース (BCI) の実験、神経疾患の新しい治療法の開発まで、多岐にわたるプロジェクトが進行中です。私たちの研究の中心には、脳の構造と機能を非侵襲的に調査し、神経調節を通じて脳の働きを最適化することへの関心があり、将来的には個々の認知機能や精神的な健康を支援する新しいアプローチを提供できると考えています。
また、TMBI では人間の認知能力や感情の制御、学習の仕組みを理解するために、人工知能や機械学習の活用も積極的に進めています。これにより、神経変性疾患や精神疾患の新しい診断および治療方法を開発することを目指しています。さらに、社会的な相互作用や、環境への適応における脳の役割についても研究しており、この分野での発見が将来的に医療や教育の分野に貢献することを期待しています。
高度な神経イメージングの研究は、Tokyo Modulation Brain Institute (TMBI) の研究者がリアルタイムで脳の活動を視覚化し、詳細なマッピングを行うことを可能にしています。当研究所では、fMRI（機能的磁気共鳴画像法）や高密度EEG（脳波計）といった最先端技術を駆使し、外的刺激や内的プロセスに対する脳の応答を分解して観察しています。この方法により、記憶形成、感情処理、意思決定など、特定の認知プロセスに関与する脳領域を特定し、各領域がどのように協調して機能するかを解明しています。
さらに、こうした神経イメージング技術の発展により、脳の異なる部位間の相互作用やシグナル伝達の流れを追跡することができ、これまで分からなかったニューロンの結びつきがどのように脳の正常な機能や異常な状態に関与するかについての新しい洞察が得られます。こうした成果は、アルツハイマー病やパーキンソン病といった神経疾患の早期診断や進行予測に役立つだけでなく、うつ病や不安障害といった精神的な健康問題への新しい治療アプローチの開発にも貢献すると期待されています。
Tokyo Modulation Brain Institute は、これらの技術を活用して脳の活動パターンをより深く理解し、神経科学の分野で革新的な知見をもたらすと共に、脳機能の調節や治療の新たな可能性を切り拓いていくことを目指しています。
脳の秘密を探る
ビジョン
認知症の早期診断技術
アルツハイマ ー病などの神経変性疾患の早期兆候を特定するために、神経イメージングとバイオマーカーを活用した診断技術を研究します。
脳波解析による集中力向上研究
脳波のパターンが集中力と認知機能の向上にどのように役立つかを探求します。
うつ病の神経調節療法
深刻なうつ病の治療に向けて、経頭蓋磁気刺激（TMS）や経頭蓋直流刺激（tDCS）の効果をテストします。
脳の老化メカニズム解明
脳の老化過程を研究し、このプロセスを加速または遅延させる要因を特定します
バーチャルリアリティによるリハビリ技術
仮想現実（VR）を活用した認知運動リハビリテーションプログラムを、神経疾患患者向けに開発します
社会的相互作用の脳活動研究
自閉症のような障害の理解を深めるために、社会的相互作用中の脳の反応を分析します
AIによる脳腫瘍の検出
人工知能モデルを利用して、脳腫瘍をより高精度に検出し分類する手法を研究します
睡眠と記憶形成の関連性
睡眠が記憶の統合にどのように影響するかを研究し、記憶形成にとって最も重要な睡眠段階を特定します
Tokyo Modulation Brain Institute (TMBI) の脳-機械インターフェース（Brain-Computer Interface, BCI）研究は、脳内の神経信号を高精度にキャプチャし、そのデータを基に外部デバイスを制御する技術の開発と実験に取り組んでいます。この技術により、運動障害を持つ患者が義肢やコンピュータを思考の力で操作できる未来を実現することが期待されています。Tokyo Modulation Brain Institute では、非侵襲的な電極を使用して脳波や脳内の電気信号を読み取り、それらの信号を解析し、ユーザーの意図を外部デバイスに伝達するシステムの開発に注力しています。これにより、脳の指令だけで義手やコンピュータのカーソル、ロボットアームなどの動作が可能となり、患者にとっての身体的制約が大幅に減少すると考えられます。
この研究の進展によって、特に四肢麻痺の患者や脳卒中の後遺症で身体の自由が制限されている方々が、日常生活において自立した行動を取れるようになることが期待されています。また、従来の操作手段にとらわれず、脳の活動のみでデバイスを操作できることで、医療現場だけでなく、人間のパフォーマンス向上を目指したさまざまな分野での応用が模索されています。
さらに、脳-機械インターフェース技術は、新たな人間と機械のインタラクションの可能性も探っています。例えば、脳信号を通じた即時かつ直感的なデバイス制御が実現すれば、リハビリテーションやスポーツ、教育などの分野においても、今までにないアプローチが提案される可能性があります。このように、Tokyo Modulation Brain Institute のBCI研究は、個々のニーズに応じたパーソナライズされたインターフェース開発を目指し、医療からエンターテイメントに至るまで、幅広い領域での応用を視野に入れています。
ブレインマシン
